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栄養ニューズPEN

栄養ニューズ「PEN」2024年11月号

第30回日本心臓リハビリテーション学会学術集会
合同企画3◉日本病態栄養学会・日本心臓リハビリテーション学会ジョイントセッション

  • 大阪労災病院 栄養管理部の西條 豪先生は、心不全は低栄養を起こしやすい病態であるとし、高齢心不全患者の症状は多様になること、フェーズごとにリハビリテーション内容が変化することから、複数回の評価を行い、その結果に応じて栄養介入を変える必要があると指摘した。
  • 神戸大学医学部附属病院の脇田久美子先生は高齢心不全患者ではフレイルや低栄養が多く、これを考慮した栄養管理が必要であるとし、高エネルギー牛乳やパワー粥を提供するなどのエネルギー摂取量を高める取り組みを紹介した。
  • 徳島大学病院の鈴木佳子先生は循環器内科では高齢で栄養不良の入院患者が多いというデータを示し、入院時から食事調整や水分調整などの栄養管理を行うとともに、退院後も多職種による栄養指導を実施して患者のQOL向上に努めているとした。
  • 国立循環器病研究センターの兼定祐里先生は多職種によるカンファレンスで早期経腸栄養とリハビリテーション内容に合わせた栄養管理を行うとともに、食事摂取量を増やすためおいしく食べられる減塩食を提供していることを紹介した。
  • 総合討論では栄養障害評価に適した指標と評価に応じた介入内容、リハビリテーション内容に合わせた栄養管理、栄養指導を行うための多職種連携のあり方、至適なエネルギー必要量の目安、栄養障害評価におけるアルブミン値の意義などについてディスカッションされた。

◆第6回日本在宅医療連合学会大会開催
ワークショップ18 「病院から在宅・施設への栄養情報提供」

  • 関東学院大学の田中弥生先生は、横浜市青葉区における在宅医療連携システム「あおばモデル」の概要を紹介し、情報共有と多職種連携で患者に適した栄養管理を行った事例を提示した。さらに、近年の診療報酬改定では栄養関連の評価が増やされていること、とくに令和6年度診療報酬改定で医療と介護の栄養情報連携が推進されたことに触れ、病院と在宅医療の栄養情報連携による切れ目のない栄養管理が必要とした。
  • 北美原クリニックの岡田晋吾先生は北海道函館市周辺の医療介護連携システムとして医療介護連携支援センターが設立されており、入退院時のルールや共通様式である医療介護共通連携サマリーが作られていることを説明した。医療介護連携支援センターでは円滑な情報連携を進めるためのICTツール「道南MEDIKA」も運用し、スムーズに情報共有が可能になったとした。その上で在宅医療では病院、地域、施設の管理栄養士とかかりつけ医と管理栄養士の連携による栄養管理が必要と訴えた。
  • 日本歯科大学口腔リハビリテーション多摩クリニックの菊谷 武先生は嚥下調整食の名称が施設ごとに異なっていること、ケアマネジャーは食事に関する情報を求めているが十分な情報が提供されていないことなど栄養情報連携の課題を指摘した。加えて、在宅医療では摂食嚥下機能と食形態が一致していない患者が多いという調査結果を示し、摂食嚥下機能の継続した評価と栄養情報連携を踏まえた適切な食形態の提案が必要と訴えた。
  • 合同会社訪問栄養ステーションえんの高橋瑞保先生は訪問看護に同行した管理栄養士による在宅栄養ケアの実態を紹介し、在宅医療では低栄養の患者が多いが、病院やケアマネジャーの在宅栄養ケアに対する認識が低いと述べた。在宅医療における栄養ケアを充実させるためには、在宅医療に携わるスタッフが栄養ケアの必要性に気づき、管理栄養士など適切な職種へ情報を伝えることが必要とした。
  • ディスカッションでは栄養情報提供書に必要な内容や記載方法、栄養情報に基づいた介入の在り方などが議論された。演者やフロアからは「食形態を決定した根拠の記入が重要」「PESに準じた記載への統一が望ましい」「病院と在宅医療の双方向の情報共有が必要」「ケアマネジャーにも分かりやすい食形態を表す共通言語作成が望まれる」などの意見が出された。

◆Interview
管理栄養士と看護師が連携して行う臨床栄養管理を支援するHand in Hand発足

  • 様々な疾患で栄養状態と予後の関連が明らかになり、臨床栄養管理の重要性がクローズアップされている。患者の栄養状態を評価し、最適の臨床栄養管理も行われる
  • ようになってきた。栄養アセスメントと栄養計画、モニタリングといった臨床栄養管理のプロセスを円滑に実施する体制として、栄養サポートチーム(NST)など多職種での
  • 栄養管理体制構築も進められている。その中心を担う職種が管理栄養士と看護師である。しかし、看護師は栄養の専門職ではないため、臨床栄養管理への関わり方に
  • 悩む場面も見受けられる。他方、栄養の専門職である管理栄養士は配置が少なく、きめ細かな対応が難しい場合がある。効果的な臨床栄養管理を行うためには管理栄
  • 養士と看護師のさらなる連携が重要と考えられる。この度、管理栄養士と看護師の連携を支援するチームとして、Hand in Handが設立された。そこで、Hand in Hand
  • の代表を務める看護師の矢吹 浩子 先生に具体的な活動内容やその目的、望ましい臨床栄養管理の在り方などについてお話を伺った。

◆学会情報

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