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栄養ニューズPEN

栄養ニューズ「PEN」2024年12月号

第6回日本在宅医療連合学会大会開催
シンポジウム48◉独居認知症患者の食支援

  • すぎもと在宅医療クリニックの杉本由佳先生は、認知症患者では栄養評価が難しく、栄養計画実践でも多くの問題が生じていることに触れた。その上で、初回に介入した支援者が患者の状況を迅速に把握したことを紹介し、緊急性の高い問題はその場で対応すること、多職種が連携し、少しずつ支援を上乗せすることが重要とした。
  • なごやかハウス希望ヶ丘の松井由美子先生は、独居認知症利用者が衣食住のすべてで多くの困りごとを抱えており、とくに食に対しては困っていることを把握し、それに応じた食支援などの対応が重要とした。そのためには多職種連携が必要になるが、その要となるケアマネジャーの負担の大きさも指摘した。
  • 玉名市包括支援センターの榎本淳子先生はかかりつけ医の依頼をきっかけに介入した事例について、居宅療養管理指導による薬剤師訪問から始め、利用者の信頼と状況把握に応じて介入を広げ、最終的にサービス付き高齢者向け住宅入居に至った、と紹介し、利用者が必要としている支援を把握しながら介入を決めていくことと、利用者の意思決定支援が重要とした。
  • (一社)南区医師会訪問看護ステーションの髙砂裕子先生は病状観察、本人の療養指導、服薬指導など訪問看護の介入時に栄養や食事に着目する必要性を指摘した。さらに実際に食支援を行った患者の事例を紹介し、患者やフェーズによって必要とされる支援は異なるため、多職種で検討しながら、生きることを念頭に置いて食支援を行うことが重要とした。
  • 総合討論では管理栄養士による介入の障壁、食事保管で求められる工夫、望ましい食事内容、行政の取り組みなどについてディスカッションされた。演者やフロアからは「管理栄養士の介入について啓発が必要」「食事を冷蔵庫に保管すると食べてくれない場合は、保冷剤とともに見える場所に置いておくとよい」「認知症患者では毎日同じメニューの方が安心するとも考えられ、食べられるものや好きなものを提供することも一つの選択肢になる」「訪問型短期集中予防サービス(訪問C)などを活用した取り組みが必要」「不足している取り組みについて意見を集約し、行政に訴える必要がある」などの発言があった。

◆第30回日本心臓リハビリテーション学会学術集会開催
ワークショップ1 「栄養管理ワークショップ~心リハの知識を栄養管理にどう活かすか~」

  • 東京医科大学病院 栄養管理科の福勢麻結子先生は心臓リハビリテーションと栄養管理は一体に行うべきだが、心不全患者における栄養管理のエビデンスは十分ではないと指摘した。その上で心臓リハビリテーションを踏まえた栄養管理を考慮できる管理栄養士の増加が望まれるとした。
  • 関西医科大学附属病院健康科学センターの河津俊宏先生は心臓リハビリテーション実施では栄養評価が重要とし、心肺運動負荷試験(CPX)から得られるデータから算出するF値は比較的簡便に栄養状態が評価でき、患者に必要な介入を判断できると説明した。
  • 近森病院 臨床栄養部の間 梨奈先生は資格取得など各専門職のスキルアップが多職種連携を深化させるとし、自身も心不全療養指導士、心臓リハビリテーション指導士の取得後、より幅広い観点から栄養介入が可能になったと自らの経験を紹介した。
  • 質疑応答と総合討論では心不全患者で求められる栄養評価の在り方、CPXと栄養管理の関連、日常業務と研究を両立させる工夫などについてディスカッションされた。

◆連載エッセイ 第12回
「今、看護師の栄養管理活動はどうなっているのか」矢吹浩子先生

  •  看護師はどの医療者より最も多く患者との接点が多い立場から、あらゆる医療チームで広く活動しています。日本がNSTを導入して25年以上経った今、果たして看護師の栄養管理における活動は、どれくらい発展したでしょうか。その25年間を振り返り、栄養管理における今後の看護師の活動を2回に分けて展望してみようと思います。

◆学会情報

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