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- 栄養ニューズ「PEN」2025年2月号
◆第30回 日本摂食嚥下リハビリテーション学会学術大会開催
シンポジウム2◉誤嚥を繰り返す患者が食べたいと訴えた時
- 東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科摂食嚥下リハビリテーション学分野の吉見佳那子先生は誤嚥を繰り返し食事形態の変更をしたが、「お菓子が食べたい」との希望があり訪問診療時のみ持ち込み食が許可された事例を紹介し、誤嚥性肺炎予防と患者の希望が相反するなかでの選択の難しさを説明した。
- 宮崎大学医学部社会医学講座生命・医療倫理学分野の板井孝壱郎先生は正解がない中で方針を選択しなくてはならない苦しさがジレンマであるとし、その解決の糸口として、事例ごとに許容される相対善を考え続けることが重要と訴えた。
- いなば法律事務所の稲葉一人先生は医療者と患者の視点価値の差、医療者間の職種による視点価値の差がジレンマを生み出すとし、医療臨床倫理の4原則や4分割法で考えることが有効とした。さらに、リスクを回避する方法を尽くすこと、患者や家族に十分に説明することが法的リスクを回避すると解説した。
- 昭和大学医学部医学教育学講座・TMG(戸田中央メディカルケアグループ)の髙宮有介先生は患者をケアするためには医療者自身のケアが必要と指摘した。そのためにはマインドフルネスが有効とし、具体的な方法を説明した。
◆第11回日本時間栄養学会学術大会開催
シンポジウム2 「身体活動・運動の1日のタイミングから健康やパフォーマンスを考える」
- 早稲田大学スポーツ科学学術院の岡浩一朗先生は座位時間の長さが健康リスクを高めると指摘し、座位行動の中断や睡眠、身体活動への置き換えでリスクを軽減できることを解説した。さらに、座りすぎのリスクを軽減する昇降デスクの活用など座位行動を中断するための取り組みを紹介した。
- 県立広島大学地域創生学部の鍛島秀明先生は骨格筋を意識した栄養摂取方法について触れ、高負荷の運動直後は胃排出速度が低下し、栄養素の血液への流入が遅延するとの試験結果を示した。
- 東海大学健康学部の安田 純先生は効率的に筋肥大を行うためのたんぱく質摂取量は、体重1kgあたり1.6g/日が理想だが、毎食事に体重1kgあたり0.3gの摂食や、とくに朝食でのたんぱく質摂取量確保が有効とした。また、効率的な筋肉合成には3時間おきのたんぱく質摂取がよいと紹介した。
- 十文字学園女子大学人間生活学部の村田浩子先生はアスリートへの栄養マネジメント例を示し、朝食が摂れない場合には、クロノタイプの影響が考えられると指摘した。またフラッシュグルコース測定結果から、高強度の運動を行うアスリートでは食事摂取が不十分だと血糖値が低くなる例もあると紹介した。
◆第30回日本摂食嚥下リハビリテーション学会学術大会開催
教育講演4「摂食嚥下障害のリハビリテーション栄養」
- 東京女子医科大学の若林先生は、はじめに日本の摂食嚥下障害研究の現状に触れ、研究の数は多いが、国際的なネットワークが不足していると指摘した。さらに、サルコペニアとカヘキシアの摂食嚥下障害について説明し、リハビリテーション、栄養管理、口腔管理の三位一体の取り組みや体重増加を目指す攻めの栄養管理により、医原性サルコペニアと入院関連サルコペニアの予防が必要とした。
◆学会情報