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- 栄養ニューズ「PEN」2025年10月号
◆第12回日本在宅栄養管理学会学術集会 開催
シンポジウム1◉医療も介護も薬局も「食」でつなごう ~保健事業と介護予防の一体的実施~
- 始めに、学校法人活水学院活水女子大学健康生活学部食生活健康学科准教授の古川美和先生が、保健事業と介護予防の一体的実施が開始された経緯とその目的を説明した。
- 機能強化型認定栄養ケア・ステーションDRD 管理栄養士の杉本共美先生は、奈良県全域を対象に保健事業と介護予防の一体的実施を行い、利用者ごとに設定した目標をおおむね達成するなど良好な成果を得ていることを紹介した。
- 株式会社サンキュードラッグ コミニティケア事業部認定栄養ケア・ステーションスマイルサンキューの岡田圭子先生は、福岡県北九州市でかかりつけ薬局として幅広い取り組みを行う中で、訪問サービスCの事業も受託していることを説明した。
- 医療法人社団 永生病院認定栄養ケア・ステーション 所長の大澤美香先生は、機能強化型栄養ケア・ステーションとして受託している東京都八王子市の「食べることの支援」に関する介護予防・日常生活支援総合事業について解説した。
◆第126回日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会総会・学術講演会開催
シンポジウム7 「始めてみよう、嚥下診療「いつまでも健康で美味しく食べる」ための支援【日本医学会連合TEAM 事業】」
- 佐賀大学教授の杉山庸一郎先生は、耳鼻咽喉科医は咽頭の専門家として嚥下を捉える必要があるとし、嚥下機能障害からみた誤嚥の評価、発声と嚥下の同時評価など耳鼻咽喉科医ならではの視点を示した。
- 東京大学リハビリテーション部主任・摂食嚥下センター副センター長の兼岡麻子先生は、外来でSTが行っている介入として、独自の嚥下体操やCTAR、患者に適した食形態の推奨など外来での取り組みを紹介した。
- 京都大学特定准教授の末廣 篤先生は、入院患者全例を対象とした嚥下スクリーニングを実施していることに触れ、EAT-10のみ行う簡易版でも水飲みテストを含む通常版と同等の窒息事故予防効果があると報告した。
- 東北大学臨床障害学分野教授の海老原覚先生は、地域病院で嚥下チームを作り、嚥下評価を行ったうえで、終末期の誤嚥性肺炎患者に対して、患者が食べたいものを工夫しながら提供する取り組みを行っていることを紹介した。
- 岐阜大学脳神経内科教授の下畑享良先生は、神経筋疾患は嚥下障害から発症することもあるとし、ALSやMSA、PSPなどそれぞれの疾患を疑う所見や嚥下障害の特徴について解説しした。
◆第39回日本外傷学会総会・学術集会開催
教育講演13 「救って終わりではない重症外傷-長期予後を見据えた急性期の救急栄養療法-」
- 長崎大学病院高度救命救急センターの泉野浩生先生はまず、『日本版重症患者の栄養療法ガイドライン2024』の内容に触れ、栄養評価、早期経腸栄養、プレバイオティクスとシンバイオティクスの投与が強く推奨されていること、外傷患者での経腸栄養、アルギニン強化が弱く推奨されていることを解説した。
- 次に、同救命救急センターの栄養プロトコルを紹介し、少量の持続投与から開始し、1日ごとの漸増、シンバイオティクスの併用などを説明した。また、便秘や下痢の場合は、状況に応じた薬剤や栄養剤の調整の実施について触れた。さらに、経口摂取開始後も、多くの例で食事が全量摂取できていないことを指摘し、その対策として、食事摂取量がある程度確保できるまでは経管栄養の併用が必要とした。
◆学会情報