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栄養ニューズ「PEN」2024年10月号

第61回日本リハビリテーション医学会学術集会
シンポジウム2◉サルコペニア・フレイルのリハビリテーション医療と栄養管理

  • 宮城厚生協会坂総合病院 リハビリテーション科の藤原 大 先生は、前期高齢者では生活習慣病予防、脳卒中や心血管疾患の予防が重要だが、後期高齢者はサルコペニア、フレイル、低栄養予防が必要であり、そのために運動療法と栄養療法の複合介入が推奨されていることに触れた。また、サルコペニア、フレイル、低栄養の有無だけでなく、その原因を含めて診断する重要性を指摘し、原因の診断には多職種連携による診断推論が有用であるとした。
  • NTT東日本関東病院 栄養部の上島順子先生はサルコペニア、フレイル対策ではエネルギーとたんぱく質の十分な摂取が必要であるが、入院患者の多くはエネルギー摂取量が不足しており、サルコペニアのリスクが高くなっていると指摘した。また、入院中のサルコペニア患者の多くは低栄養を合併している。このような低栄養とサルコペニアを合併する患者に対しては、リハビリテーション栄養ケアプロセスを用いた多職種連携による運動療法と栄養療法の複合介入が有用であるとした。
  • 東京女子医科大学 リハビリテーション科学講座の若林秀隆先生はリハビリテーション医療・栄養管理・口腔管理の三位一体の取り組みで嚥下機能が改善するエビデンスが確立し、令和6年度診療報酬改定でこれらの取り組みに対する評価が新設されたことを紹介した。さらにリハビリテーション医療・栄養管理・口腔管理の三位一体の取り組みのポイントとしてリハビリテーション科医師によるコーディネート、薬剤や悪液質など体重減少の原因の評価、体重を指標にした栄養のゴール設定、退院後を含めた医科歯科連携を挙げた。
  • 総合討論ではフレイルの原因の評価、退院後の栄養サポートの在り方、回復期に必要な医科歯科連携構築、リハビリテーション医療・栄養管理・口腔管理の三位一体の取り組みについてディスカッションされた。その上で、サルコペニア、フレイルには低栄養が合併しやすく、栄養状態に関して多面的な評価と介入が必要であり、そのためには原因を含めた診断推論が重要であること、リハビリテーション栄養・栄養管理・口腔管理の三位一体の取り組みがサルコペニア、フレイルに対する診療の質を高めることが提言された。

◆第28回腸内細菌学会学術集会開催
市民公開講座 「腸内細菌の光と影:病気との関わり」

  • 杏林大学の神谷 茂先生は腸内細菌がEHEC(腸管出血性大腸菌)感染症、ロタウイルス感染症、CD(I ディフィシル菌感染症)、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)などの感染症に関連し、抗菌薬やプロバイオティクスの投与、糞便移植による腸内細菌叢の是正がこれらの疾患に伴う症状を改善することを示した。
  • 順天堂大学の大草敏史先生は腸内細菌叢のディスバイオーシスや腸管粘膜防御機能の破綻がIBD(炎症性腸疾患)、IBS(過敏性腸症候群)、大腸がん、食道がんなど消化器疾患や、肝疾患や膵がんの発症にも関連していることに触れ、プロバイオティクス投与など新たな治療の可能性を紹介した。

◆連載エッセイ 静脈経腸栄養分野の進歩を振り返って 第11回
「 チーム医療から栄養管理の世界に」岡田晋吾先生

  • 私が医者になったころは白い巨塔の時代、チーム医療なんて言葉はありませんでした。しかしひょんなことからチーム医療を推進することになり、病院医療から在宅医療へと進み、誰よりもチーム医療のありがたさを感じる毎日です。そして栄養管理の重要性も外来、在宅で感じています。ままならぬ医者人生ですが、チーム医療、栄養管理を通じて知り合った良い友人たちと楽しく過ごさせていただいています。

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