1. HOME
  2. 書籍・WEB
  3. 栄養ニューズPEN
  4. 栄養ニューズ「PEN」2025年4月号

書籍・WEB

Publishing

栄養ニューズPEN

栄養ニューズ「PEN」2025年4月号

第46回日本臨床栄養学会総会・第45回日本臨床栄養協会総会 第22回大連合大会 開催
ワークショップ3◉GLIM基準の臨床応用

  • 公益財団法人がん研究会有明病院 栄養管理部の斎野容子先生はこれまでの診療報酬改定で、栄養食事指導の対象者拡大やNST加算の拡充など栄養サポートに対する評価が増えてきたことを紹介した。さらにGLIM基準などの栄養スクリーニングの実施をはじめ、栄養管理基準の標準化が進んだ、とし、今後は栄養ケアプロセスを基本にした栄養管理体制構築が重要になると述べた。
  • NTT東日本関東病院 栄養部の上島順子先生は、入院患者はエネルギー摂取量の不足から低栄養になりやすく、低栄養ハイリスク患者の抽出と患者個別の栄養管理が必要、と述べた。また、構造化された個別栄養管理が入院患者のアウトカムを向上させたエビデンスを紹介した。ただし、日本では栄養サポート体制が不十分と指摘し、改善にはGLIM基準をもとにした栄養サポート体制構築が必要、とした。
  • JA愛知厚生連 足助病院 栄養管理室の川瀨文哉先生は中山間地域に位置する中小規模病院での栄養サポート体制について、GLIM基準を中核にした栄養サポート体制構築、栄養サポートに携わる人材育成、給食経営管理と栄養サポート両立の取り組みを紹介した。また、終末期患者や在宅療養患者への栄養サポートによって栄養状態を改善できた症例を紹介した。
  • ディスカッションでは、栄養スクリーニングの必要性、栄養評価における血清アルブミン値の取り扱い、GLIM基準の汎用性、管理栄養士養成課程での臨床栄養教育の在り方などが議論された。

◆TOPICS
自宅以上の安心感と、病院以上の自由度の高さ。今注目される第3の場所、ホスピス型住宅とは

  • 高齢化社会が進展するわが国では、高齢家族による介護(老々介護)が増え続けており、終末期患者を自宅で看取ることが困難であるケースも目立っている。こうした状況を背景に、家族の最期を看取る場として、より自宅に近い形態のホスピス型住宅が注目されている。ホスピス型住宅は、がんや難病の終末期患者・家族への支援に特化した介護施設であり、近年、施設数も急激に増加している。これまでわが国の看取りは、そのほとんどが病院か自宅で行われてきたが、自宅以上の安心感と病院以上の自由度の高さをもつ、第3の看取りの場所として、ホスピス型住宅の存在意義と将来性について、専門家に伺った。

◆第22回日本機能性食品医用学会総会 開催
シンポジウム2 「ビタミン臨床・疫学研究の最前線」

  • 静岡県立総合病院臨床研究部の田中 清先生は、ビタミン類は欠乏に至る前の不足状態であっても様々な疾患のリスクを高めると指摘した。その上で、ビタミンD、ビタミンB12、ビタミンC、ビタミンB1の不足による具体的なリスクと、補充のコツを解説した。
  • 東京慈恵会医科大学分子疫学研究部の浦島充佳先生は、ビタミンD不足はがん発症と関連することに触れ、実施中のビタミンD補充によるがん発症予防効果を検討するランダム化比較試験について報告した。
  • 慶應義塾大学予防医療センターの伊藤 裕先生は疾患が発症する前の未病の段階から治療を開始する重要性を指摘した。その際にはNMN投与が老化をある程度回復し、疾患の発症も抑制できる可能性があるとした。
  • 京都府立医科大学内分泌・代謝内科学の濵口真英先生は糖尿病患者では骨格筋量減少が多く、サルコペニア対策が必要とした。さらに糖尿病患者ではエネルギー摂取量、たんぱく質摂取量に対する動物性たんぱく質の割合、ビタミンD摂取量、ビタミンB12摂取量が骨格筋量低下と関連しているという結果を報告した。

◆学会情報

関連記事

発行期間アーカイブ