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栄養ニューズ「PEN」2025年9月号

第16回腎臓病と栄養・代謝・食事フォーラム2025 開催
パネルディスカッション1◉低たんぱく食品の指導法と利用法

  • キッセイ薬品工業株式会社 企画課の中西辰治氏は、同社が販売しているたんぱく質調整食品「ゆめごはん」を中心とした腎臓病対応食品について概説し、その市場は縮小傾向にあるなかで、同社が低たんぱく質食事療法の普及のために行っているセミナー開催や無料相談サービス窓口開設などのサポートについて紹介した。
  • 新潟大学大学院医歯学総合研究科の蒲澤秀門先生は、CKD患者の低たんぱく質食事療法ではアドヒアランスを保つことが重要と指摘した。その上で、低たんぱく質ご飯の使用でたんぱく質摂取量が減少した結果を示し、低たんぱく質食品の活用はアドヒアランス維持に有用とした。
  • 駒沢女子大学の西村一弘先生は、低たんぱく質食事療法の指導では、食事の選択に「報酬の遅延は割引される」法則が働くなど、非合理的な意思決定について考慮する必要がある、とした。さらに、患者に寄り添い、それぞれに適した低たんぱく質食事療法を提案しながら、継続を目指すことが必要と指摘した。
  • 昭和大学藤が丘病院栄養科の山尾尚子先生は、価格や味覚の点から低たんぱく食品が利用されない例が多いことに触れ、行動経済学的要素を考慮した栄養指導や、患者との信頼関係構築の重要性を指摘した。
  • 総合ディスカッションでは、災害時の低たんぱく質食事療法の有用性、低たんぱく質食品を使ってもらうためのコツ、家族が食事を作る高齢患者における低たんぱく質食事指導の方法などが議論された。

◆第40回日本栄養治療学会学術集会(JSPEN2025)開催
ワークショップ10 「呼吸サルコペニアと栄養治療」

  • 座長の古田 雅先生はオープニングリマークスにおいて、呼吸器疾患の栄養治療を本ワークショップで取り上げる意義について、2023年に4学会合同のポジションペーパーが出され、従来JSPENではあまり取り上げられなかった本領域は今後力を入れるべきテーマ、と紹介した。
  • 西宮協立脳神経外科病院 看護部の永野彩乃先生は、サルコペニアによる筋肉量減少や筋力低下は呼吸筋にも影響をもたらし、死亡リスクと関連することを紹介した。そのため、呼吸サルコペニアという概念を啓発し、評価や介入を広める必要があると指摘した。
  • 済生会横浜市東部病院 栄養部の大沢優也先生は、食道がん患者における呼吸サルコペニアとアウトカムの関連を検討した結果を示し、全身のサルコペニアと呼吸サルコペニアが合併することで術後合併症が重症化する可能性があるとした。
  • 株式会社麻生 飯塚病院 リハビリテーション部の白土健吾先生は、CT画像を用いた呼吸筋量測定の検者間信頼性の検討結果を示し、胸筋断面積、肋間筋断面積、横隔膜筋厚で良好な検者間信頼性が得られたため有用であるとした。
  • 東京女子医科大学大学院医学研究科リハビリテーション科学講座の若林秀隆先生は、呼吸サルコペニアに対する栄養療法や栄養治療のエビデンスはほとんど存在しないが、隣接する領域のエビデンスから運動と栄養を併用するリハビリテーション栄養が有用である可能性が高いとした。
  • 総合討論では、呼吸サルコペニアの評価を行うために必要な体制、呼吸筋力評価のカットオフ値や簡便に評価できるツールの開発、呼吸サルコペニアへの適切な介入時期やその内容などについてディスカッションされた。さらに、呼吸筋トレーニングや全身のサルコペニアに対するトレーニング方法が紹介された。

◆健康博覧会2025 開催
健康食品産業協議会の活動紹介と新たな機能性表示食品制度について

  • 一般社団法人健康食品産業協議会(JAOHFA) 事務局長の原 孝博氏は、JAOHFAの活動について、健康食品業界団体の連合会であり、機能性表示食品等の安全性、信頼性の確保などを行っていることを紹介した。
  • JAOHFA 理事、ガイドライン分科会長の西村栄作氏は、機能性表示食品について、届出事業者の責任で機能性に関する科学的根拠を示すことにより、機能性を表示できる食品であると説明した。その上で、健康被害情報の届出義務化やパッケージ表示内容の改定など2025年4月の機能性表示食品制度の改正のポイントを解説した。

◆学会情報

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